米沢市内へは4店舗目の出店となった「ヨークベニマル米沢春日店」。ドミナントはより強固なものになった。

 ネイバーフッドショッピングセンターのヨークタウン米沢春日の核店舗として9月28日に出店した「ヨークベニマル米沢春日店」で、米沢市内への展開は4店舗目となりドミナントはさらに強固なものとなった。

 新興住宅地も近く、人口も増えつつあるエリアで、共働き率が全国の中でも非常に高く、30代~40代のファミリー層も多いエリアだ。また、世帯人数が2.4人ということもあり、約600坪の売場の中で、ワンストップかつ買物に無駄のない店として利用してもらうため、バラ販売、適量商品の品揃えを強化した。

ワンウェイコントロールにより青果から惣菜までワンストップで

ヨークベニマルの大髙善興代表取締役会長。

 同社は現在、出入り口を青果部門から入る1カ所だけにして、バックオフィスをシステム化するという店づくりを実験している。同店もそれに類するが、デリカ側にも小規模の出入り口を設けた。

「ワンウェイで買物ができる店にしたい。生鮮と惣菜を一体化させたレイアウトはやりたくない。なぜならスーパーマーケットというのは主力商品がL字型にしっかり配置されなければいけないと考えるからだ。そこで買物の8~9割は完結する」と大髙善興会長は話す。

 売場トップにゾーニングした青果部門では、地元の契約農家から毎日仕入れる地場野菜を平台で展開。契約農家の数は現在6500に上っており、生産者は自分の携帯端末などから、販売点数や在庫をリアルタイムで確認できるシステムになっている。果物コーナーではパイナップルなどの果物を使用したインストア加工のカットフルーツを提供し、鮮度感のある売場をつくっている。

毎朝店舗に直送する山形の地場野菜を展開。生産者の顔の写真も掲示。

 鮮魚売場では、生の食材にこだわり、地元市場や日本海庄内浜の鮮魚を中心に品揃える。オープン日には、北海道青森沖太平洋産の生サンマを1尾88円(本体)、宮城県産活ホタテ貝を1枚100円で提供していた。

鮮魚売場では日本海庄内浜の鮮魚を展開し、丸物や刺身、魚惣菜など豊富に品揃え。

 また、時短、簡便商品も強化しており、鮭のちゃんちゃん焼き風やバジルで味付けするレンジアップ商品の「楽ちんデリ」や海鮮サラダを提案し、「鯉の甘煮」(3切れ1パック1000円)など調理済みのアイテムにも注力している。

 精肉売場では、米沢牛・山形牛のステーキ提案の他、焼き肉用の商品の品揃えを充実させており、ニュージーランド産生ラム肉やイベリコ豚のしゃぶしゃぶ提案など多彩なラインアップで展開し、セブン&アイグループPBの「セブンプレミアム フレッシュ」のカナダポークも冷平ケースで積極的に訴求していた。

オープン日には米沢牛、山形牛のステーキコーナーは大勢のお客でにぎわっていた。

 ヨークベニマルのデリカ部門を担うライフフーズ(松崎久美社長)が運営する惣菜売場では、寿司の「花ごろも」、揚げ物など温惣菜の「じんべい」、米飯の「リトルツリー」など売場をショップ化して展開。

ショップ化して展開する惣菜売場はライフフーズが運営する。

 スープや和洋惣菜、パン、デザートなどを展開する冷凍惣菜の「フローズンデリ」は組合せ自由で5個入り980円で販売(本体価格300円以上の商品は対象外)し、味と利便性を体験してもらうことでリピート買いを狙う。なお、現在は湯せんの商品が中心だが、11月にリニューアルを図り、レンジアップ対応に切り替えるという。

冷凍惣菜の「フローズンデリ」はレンジアップ対応のリニューアルを予定。

 店内のイートインスペースに隣接するベーカリー売場で展開するドーナツなどは、生地を成型した状態で冷凍でセンターから店舗に供給し、翌日店舗で焼成するというオペレーションになっている。

ヨークベニマルはイートインスペースを活用した「スーパーラント化」を進めている。

「今後のデリカの商品開発は、子供の味覚にどう対応していくかがポイントになる。惣菜でも子供を対象としたひじき炒めなども開発している。特に添加物などにも注意を払う必要がある。そういった商品を体験した子供たちに20年後にお客さまとして来ていただきたい」と松崎社長。

 売上構成比は鮮魚8.5%、精肉13.7%、果実3.7%、野菜11%、日配23%、加工食品25.5%、日用品3%、惣菜7%、寿司2.7%、ベーカリー2.4%。SKU数は食品8070、住居関連1020。

 ヨークベニマルは10月12日に那須塩原に「上厚崎店」、11月に宮城県仙台市に「新大和町店」の出店を予定している。

 

  • 商業施設名/ヨークベニマル米沢春日店
  • 所在地/山形県米沢市春日5-2-30-5
    オープン日/2018年9月28日
    売場面積/1961㎡(593坪)
    店長名/笹島宗士
    駐車台数/145台(全体)
    駐輪台数/91台(全体)
    営業時間/9時30分~22時
    年商見込み/15億円
    従業員数/正社員16人、地元採用者70人
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