従業員を確保できることが重大なノウハウ

 小林氏は、これからの青森の市場性をこう見ている。

「やはり、客数は減っていくことでしょう。それ以前に、従業員の確保が難しくなっていくと思います。ただ、自分が絶対に他に負けないと思っていることは、従業員を確保できるということ。これは、これからの大きな優位性になるものと思っています」

 では、マーケットが縮小すると想定する中で、売上げの拡大をどう図るか。

「当社の売上高は伸びていますが、客数が伸びているかというと微々たるもので、客単価の伸びの方が大きいです。1号店は3800円ですが、これば去年に対し200円増えています。青森で客単価3800円というのは低い方です。青森の繁盛店はみな4000円から5000円となっています。要するに、お客さま満足を常に高めていくことが必要であり、そのための従業員満足を充実させていくことが重要となります」

和気あいあいとした雰囲気が伝わる朝礼後の集合写真

 社名の「ダブリューアンドダブリュー」は、「Win-Win」に由来している。これは従業員が決めたのだという。3年前に株式会社に移行するに際して、従業員から公募をして多数決で決めた。従業員に社名を決めてもらった理由は、「自己満足で会社を運営しない」という意思を持っているからだ。社名が意味していることは、従業員、お客さま、業者さま、経営者の全てがWin-Winの関係でなければいけない、ということだ。

 小林氏は26歳と若いながらも、飲食業の経営者としてその方向性はブレがない。これまで培ってきた「商品力」と「従業員」にフォーカスした姿勢が、お客さま満足を充実させている。これからの市場環境を的確に捉えていると筆者は認識している。