スタート前の整列もなく、風雨の中、数分前にテントから出てきて走り出した

 “成田から2時間半で行けるヨーロッパ”。北海道の対岸、ちょうど札幌市と同じ緯度に位置するウラジオストクは、日本からの観光客が急増する注目の都市である。

 もともと太平洋艦隊が構える軍港都市として発展し、海外に門戸を閉ざしていた。しかし近年は、ロシア極東部への投資を促す国際会議「東方経済フォーラム」が開催されるなど、海外へのアピールを強めて、観光客を積極的に受け入れている。

 日本からは、ロシア極東の沿海地方へ渡航する(18カ国の)外国人を対象にした電子ビザにより、出発4日前までにインターネットで手続きすれば、簡単に入国できるようになった。今年5月には、まるまる1冊ウラジオを紹介する「地球の歩き方Plat」も刊行されている。

ウラジオストク中心部の「中央広場」。革命戦士の像が立つ
市民の憩いの場「噴水広場」。真っすぐビーチへと続く

 ウィズニュース(朝日新聞運営、2018年6月23日)の記事によると、ウラジオを中心とする沿岸地方を訪れる日本人は16年に8700人、17年に1万8000人以上と急激に増えて、本年もその勢いが続いているという。

 日ロ両国の地図を見ると、ウラジオは東京から直線距離で1000キロ、韓国ソウルよりも近く、東日本からは最も近い国際都市である。日ロ両観光局は両国の観光交流人口を18年に22万人、19年に25 万人にする共同プログラムに調印している。相互理解はさらに深まっていくだろう。

 そんな上げ潮ムードに乗って、フルマラソンを走ることを目的に、9月下旬、ウラジオを訪れた。大会は今年で3回目。大会HPは日本語に対応しており、簡単にエントリーすることができた。