中軽衣料の最盛期「次の3連休」が山場

 8月と同様にしまむらを除き、既存店売上高の前年同月比をプラスに終えた企業が多かった。度重なる自然災害と天候不順の中で全般的に秋物は堅調に推移できたようだ。しかし、売れ行き自体に力強さは感じられず、特にカジュアル衣料全般の動きは鈍かったような印象を受けた。シーズンの切り替えに伴い、ビジネス関連を中心にした買い替え需要が主流。大きなファッショントレンドが見当たらない中、目新しさが感じられるのは、コーデュロイ素材や英国調のチェックといったところ。

 しかし、上述したように好調企業に共通していえるのは「販売力の高い単品商品が存在していること」。ただ単に「安さ」をアピールした商品ではなく、イージーケアは当然のこととしてプレミア原料をブレンドした肌触りのよさや、ちょっとしたところの仕様も含めた「安さ」がキーワード。それだけ、生活者の商品購入の決定ハードルの高さがうかがえる結果ではなかろうか。

 中軽衣料の最盛期を迎える10月は前半の3連休が1つの商戦として注目したい。時を悪くして台風25号の進路も気になるところだ。今のところ関東圏への影響は軽微の模様だが、台風一過のフェーン現象で気温が30℃に届くのは心配ではある。しかし、最低気温は20℃を下回ることから生活者の秋への装いは概ね順調に進むと思われる。長袖トップと組み合わせるニットの品揃えは、柔らかな肌触りの他にポイントカラーを使った鮮度アピールが必要だ。アパレルとの関連づけは低いものの、月末にはハロウィンイベントが控える。子供サイズや雑貨と関連商品や、ちょっとしたプレゼント企画など店舗集客とコミュニケーション・ツールとして活用していきたい。

*印の企業=20日締め/*1=小売既存+ネット通販既存の合算数字/*2=衣料品部門の数字/文中の売れ筋動向情報はIR情報及び筆者視察によるものです。