9月は台風21号によるインフラのまひ、そして北海道胆振(いぶり)東部の地震。台風24号の上陸と災害に見舞われた月でもありました。例年9月の関東圏は月の降水量が一番多くなる月でもある。雨が降らなかった日は東京で12日と過去3年と比較しても一番少なかった。ちなみに東京都の平均最高気温は26.6℃、最低で19.9℃と概ね平年並みだったこの9月。本決算、半期決算発表も重なった中で、各社の成果、振り返り、先々の指針も示されたが、ここではあくまで主旨は月次に重きを置きつつ、所々で全体感にも触れながら進めていきたい。

*しまむら(既存店)売上高 93.1%客数 98.6%客単価 96.8%

 当月は上旬に残暑が厳しかったこともあって夏物処分が進んだ。Disneyスクリーンデビュー90周年、ベビーキッズフェア等のセールスプロモーションに取り組んだ。また、新シーズンの立ち上がり期とあってレディスや特別サイズ売場も含めて、ファッショントレンドを前面に打ち出した。超柔・超弾PBパンツをお試し割2320円(税込)、アルガンオイル配合のなめらか素材のレディスTシャツ980円(税込)など新たなPB商品の試みもあったが、全体の売上高を押し上げるまでは至らなかったようだ。

 それに加え、非常に強い台風や北海道地震、秋雨前線の天候不順によって客足が鈍った影響から、既存店売上高は前年実績を5カ月連続で下回る結果となった。2019年2月期の上期決算の発表では、売上高2756億円(前年同期比3.0%減)、営業利益143億円(同40.0%減)と期初計画を大幅に下回った。通期の計画も売上高5700億円(前年同期比0.9%増)、営業利益394億円(同8.1%減少)と下方修正した。出店増の割に客数が伸び悩む中での安売り攻勢による客単価の低下を招き、買上げ点数微増でも補えていない状態。部門別でみると構成比の高いレディス、肌着での落ち込みが大きく、商品施策、売場改革など優先順位を決めた取り組みが望まれるところだ。

*ライトオン(既存店)売上高 107.1%客数 96.0%客単価 111.5%

  9月は中旬から気温が下がったこともあり、秋物商品の販売が好調だった。商品動向としては、NBのスウェットトップスやPBの機能性ボトムス、またジーンズを中心にライトオン40周年別注モデルが堅調に推移。楽天ポイントカード開始&40周年のセールスイベントとして9月4日から月末までの期間で楽天ポイントカード4倍付与を実施した。商品ではLeeブランドを前面にメンズ、レディス、キッズとファミリー単位で訴求、今月もNB商品を中心に売上げに貢献した模様。

 同社は40周年を期に「ジーンズ量販店」から、NBを軸とした「ジーンズセレクトショップ」を目指していく構えのようだ。9月上旬の大型台風、北海道地方の震災の影響で客数が前年を下回ったものの、既存店売上高前年同月比は2カ月連続でプラスとなる。今期より事業年度の末日を20日締めから末締めの変更となって12月11日決算を予定している。

アダストリア(既存店)売上高 103.2%、客数 99.5%客単価 103.7%

 今月は堅調な秋の立ち上がりとなる。前年と比べ休日が2日多かったものの、地震や大型台風に伴う休業・営業時間変更が客数に影響した。アイテム別では、ジャケットなどのアウター類、長袖シャツやカーディガンなどの秋物商品が順調に売れ行きを伸ばした。ニコアンドは秋のテーマを「であうにあう」とし、菅田将暉・小松菜奈主演のショートムービーを作成。ドラマ仕立てで数話展開され(メイキング映像まである)、それぞれのスタイリングにストーリーを関連付けて打ち出す手法をとった。

 レディスでは綿ツイルの2wayフードのマウンテンパーカーやニコアンドでは廉価型日常着「デイリーシリーズ」のポリエステルレーヨン素材のタックフレアガウチョ、メンズではモーションテックスキニーパンツのグレンチェック柄の動きが良かったようだ。 

 Disneyスクリーンデビュー90周年企画では、ぬいぐるみやスノードーム、マグネット、マスコットキーホルダーなど雑貨中心の品揃えで他店との差別化を図った。ブランド別では、グローバルワーク、ニコアンド、レプシィム、ページボーイ等が好調だった。