意外とある!市場に受け入れられた有料体験

 例えばドラッグストアに行けば、シャンプーとトリートメントのパウチのセットがお試し用として販売されています。また数回使えるサイズのミニボトルもよく見掛けます。

シャンプー、コンディショナー、ボディソープの3点セットは、著者がギフトでもらったもの。旅行のときの楽しみになっています

 大きいボトルの内容量から計算すると大抵は少し割高ですが、これは新しい製品を実際に家で使って使い心地を「試したい」ニーズを叶えるためのものです。自分に合うかどうかのお試し要素はもちろん、匂いが強過ぎないか香りのチェック、普段使いするには高いけれど気分転換用のプチ贅沢、ジムや旅行・出張など持ち運び用というニーズを満たしています。

 パーソナルスタイリストも、売場をまたいでお客さまに合った商品を紹介するという、一部の優秀な販売員がやっていたことを仕事にしています。パーソナルカラー診断など資格を持っている、買物前に丁寧なカウンセリングを行う、店やブランドにこだわらず親身に似合う洋服を薦めるなど付加価値を付けている人も多いですが、基本的な仕事は「お客さま個人に合った洋服を薦める」ことです。本来なら、販売員がお客さまに対して無料で行っていた仕事を、個人向けに新しいサービスへと昇華しているのです。

 テーマパークでは、お金を払えば列に並ばずにアトラクションを楽しめるという仕組みが出てきています。観光で来ていて時間がないときや子供が小さくて長蛇の列にはとても並べないというときに、この選択肢はものすごく「あり」だと感じました。