無料体験が逆にハードルが高くなっている

カワウソ物件に書かれたPOPの「条件 カワウソであること」なんて文面から、飼育員の遊び心が感じられました

 小売業では、いわゆる「お試し」は無料で体験できるのが一般的です。ファッションの店舗では試着は基本的に無料ですし、デパ地下ではよくお菓子や漬物が爪楊枝で試食できるようになっています。

 でもその結果、お客さま側に「試着したら、買わなきゃいけない」「試食したら、セールストークが始まって店員に捕まる」と、逆にお試しの心理的ハードルが上がってしまっているような気もするのです。

 せっかく無料で「気軽にお試しくださいね(そしてもし商品がよかったら買ってくださいね)」という目的で始めたサービスが、いつの間にか「試したら買うもの」という暗黙の了解になっている面もあるように感じます。

 本来お試しの目的は、商品の良さを実感したり、接客するチャンスにつなげるきっかけづくりのはずです。試してもらえないなら、そもそもお試しをやっている意味がありません。

 であれば、いっそお試しを有料にして、心行くまで商品を試す機会にした方が、お客さまにとっても、スタッフにとってもプラスになります。