第3期は既存施設の東側の北寄り部分に拡張した。「通路を広く取ってゆったり感を出した」と三菱地所・サイモンの山中拓郎社長は話す。

 三菱地所・サイモンは酒々井プレミアム・アウトレット(千葉県酒々井町)を28日に第3期増設オープンした。

 酒々井は同社としては9カ所目のアウトレットモールで、2013年4月に開業、15年4月に増床し、今回が第3期の増床になる。既存施設の東側の一部に店舗面積約6300㎡を拡張し、29店が同エリアに出店、その結果、店舗面積は4万1900㎡と御殿場(静岡県御殿場市)、神戸三田(神戸市)に次ぐ同社3番目の規模の施設になり、店舗数は213店と同社最多のテナント数になった。

 前期の売上高は275億円(前期比7.0%増)で、増床後1年間でその20%増の売上高330億円を目指す。

ファッションとスポーツブランドを拡充

 増設部分に出店した29店のうち物販は26店(既存エリアからの移転2店を含む)で、飲食が3店。物販ではファッションが13店でスポーツ&アウトドアとファッション雑貨がそれぞれ6店ずつ、生活雑貨が1店。

 髙島屋は「タカシマヤ」の店名で、アウトレット常設店としては8月に開いた神戸三田に続く2号店となる店をオープンした。売場面積は90坪で、1号店の2割増しの規模だ。同社のセレクトショップの買い付け商品を扱う。

「タカシマヤ」。中央に婦人靴の「シューメゾン」を配置し、右はウイメンズ、左はメンズと売場を大きく区分。同社は3月1日付でMD(マーチャンダイジング)本部内にアウトレット運営部を新設し、アウトレットの展開に本腰を入れている。

 メンズの「CSケーススタディ」、ウイメンズの「スタイル&エディット」、キッズの「CSケーススタディキッズ」、婦人靴の「シューメゾン」という4つの編集売場を軸に、一部ハイクラスの男女に向けた「サロン ル シック セレクト」で扱う商品を展開。年間2億5000万円の売上げを目指す。

 大阪に自社工場を持ち、国産にこだわるバッグブランド「マスターピース」を展開するMSPC(本社大阪市)はライフスタイル提案型ショップ「エムエスピーシー プロダクト ソート」のアウトレット1号店を開いた。売場面積は45坪。

「マスターピース」が約6割と主軸にし、ナイキやアディダス、リーボックなどのスニーカーやTシャツ、ジャケットなど他ブランドのアイテムを加えたライフスタイル提案で、30代~40代のメンズのスポーツカジュアルを表現する。

「エムエスピーシー プロダクト ソート」。MSPCは卸売りの他、「マスターピース」を軸に海外ブランドを加えた「エムエスピーシー プロダクト」とライフスタイル提案型の「エムエスピーシー プロダクト ソート」の店舗展開をしているが「ソート」のアウトレット店は初めて。

ベイクルーズは飲食を含め5ブランドを出店

 丸紅フットウェア(東京)は米国アウトドアブランド「メレル」の日本初のアウトレット常設店を出店した。売場面積は40坪。1998年に日本総代理店となったが、卸売りの他、池袋、新浦安、みなとみらい、新宿、二子玉川、吉祥寺、大阪で7店の直営店を展開するようになり、アウトレット店開設の必要性が高まっていた。

「メレル」はアウトレット日本初出店。酒々井や那須ガーデンアウトレット(栃木県那須塩原市)で期間限定店を開いたことはあるが、常設店は初めて。40代~50代の男女が中心客層。売場は大きく左がウイメンズ、右がメンズと区分した。

 この他、ベイクルーズグループが「スピック&スパン」「ジャーナルスタンダード」「エディフィス」「イエナ」と4ブランドを複合した大型店をオープン。飲食でも国産100%の小麦にこだわったパンケーキ専門店「J.S パンケーキカフェ」を開き、長い行列ができていた。

ベイクルーズグループのウイメンズブランド「イエナ」。他の3ブランドも店構えは別々だが、店内でつながっていて、什器も統一。4ブランドの複合大型店になっている。一部で「ドゥーズィエム クラス」の商品も展開している。
近年需要が増しているスポーツブランドの拡充に注力。その狙いが当たったのか、「アディダス」や「アンダー アーマー」はものすごい数のお客であふれていた。

 飲食ではやはりアパレルのファイブフォックスが「カフェコムサ」を出店。アジア圏を中心に海外で9店展開する「マッチャハウス」もインバウンド(訪日外国人客)を意識して配置されていた。

シンガポール、香港、台湾などアジア圏を中心に店舗展開し、京都でも人気の「マッチャハウス」。ドリンクだけではなく宇治抹茶のティラミスやパフェ、ソフトクリームなど抹茶スイーツが楽しめる。

 酒々井プレミアム・アウトレットは成田国際空港から約10分という好立地にあるが、国内客が約9割と多く、インバウンドは1割弱とまだまだ少ない。国内客のうち千葉県内からのお客が65%で、酒々井町周辺からが25%と地元客の比率が高い。インバウンドは香港、台湾、中国、タイからのお客が多いという。今後はさらに施設の認知度を高める他、トランジット(乗り継ぎ)客の取り込みを狙って空港からのバスの便数を増やすといった働きかけを強めたい考えだ。

  • 酒々井プレミアム・アウトレット
  • 所在地/千葉県印旛郡酒々井町飯積2-4-1
  • 敷地面積/約42万1000㎡
  • 店舗面積/約4万1900㎡(第3期増床分約6300㎡)
  • 階層/平屋建て
  • テナント数/213店(同29店)
  • 駐車台数/約5000台(同約800台)
  • 年間売上げ目標/330億円
  • 開店日/2018年9月28日
  • デベロッパー/三菱地所・サイモン
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