9月27日にソーホー地区の目抜き通り、スプリングストリートにオープンした店舗は、当初推測されていたアマゾンブックストアではなく、「アマゾン4スター」という名の新業態だった。アマゾンゴーのような目覚ましいハイテクノロジーは使われていないが、アマゾンブックストアからの学びと、試験的要素が含まれている。

周辺にはオンライン出身の人気ブランド、エバーレーンやオールバーズ

 

 ロケーションはソーホーといえどもブロードウェイの東側、ノリータ地区に近い。目の前は人気沸騰中のウールや天然素材のスニーカー、オールバーズ店舗が、2ブロック先にはエバーレーン旗艦店があり、急成長するデジタリ―ネイティブブランド(いわゆるD2Cブランド)が集まる地域だ。

 店舗面積は1階146坪、倉庫および事務所とみられる地階は60坪だ。アマゾンブックストアの大型店とほぼ同じ面積だが、書店と異なり背の高い什器は壁面のみで、他は下に収納スペースつきのテーブル什器が19台並んでおり、店内は広く見える。

 展開商品数は約2000、筆者の現場での推定でも1700SKU前後のようだ。ブックストアと同様、定期的に商品の一部は入れ替わっていく。

高評価、ベストセラーのスマート家電・雑貨・書籍を集積

 コンセプトは「レーティングが4つ星以上の商品、ベストセラー、新商品および流行っている商品の提供」で、同社サイトによると「顧客がレビューの高い商品を実際に見て購入できる、楽しくて便利な店」とのこと。ブックストアと同様に「地元の人の間でのベストセラー」「最も検索回数が多い商品」「頻繁に一緒に購入される商品」という分類が、テーブル什器や棚什器の上に掲げられている。

 カテゴリーは、アマゾンデバイス、スマート家電、ギフト、ホーム(キッチン、生活雑貨、ホームデコ)、書籍、ステーショナリー、児童書およびおもちゃだ。店舗入り口に立つと目の前に「最も購入希望が多い商品」の什器があり、続いて「アマゾンデバイス」「高評価アイテム」「本日のお買い得品」「家電ギフト」「アレクサに会おう」「リング(屋外用スマートセキュリティシステム)」「スマートホームセキュリティシステム」の什器が店舗奥まで続く。

 入り口から向かって左手はギフトアイテムが広がっており、什器ごとに細かく「トラベル用ギフト」「ペット用ギフト」などと分類されており、そのまま奥に進むとホーム用品、キッチン用品が幅広く展開されている。

 

 その奥、突き当たりが子供とベビーコーナーになっており、図書やおもちゃが年齢別に分類されている。ここにはファミリー用トイレと給水機が設置されていて、しかも店舗の左中央と、誰にでも分かりやすい場所。アメリカでは書店は立ち読み天国で、特に児童書売場は床に座り込んで親やベビーシッターが子供に本を読み聞かせる姿が当たり前に見られる。アマゾンブックストアでも常に小さい子供連れのお客がいるが、これを踏まえてのサービスだろう。

 入り口から右手は書籍とステーショナリー、そしてレジとなっている。こちら側はアマゾンブックストアのミニ版のようでタイトル数も少ないため、開業当日にはあまり人が寄り付いていなかった。