メルカリにはレジ袋やカタログなどまで

 カルチエコンビニは、日本人の「限定に弱い国民性」をうまく利用し、行列を作り出し、メディアに多数露出するという戦略はうまくいったのではないだろうか。

 限定ということで、メルカリには、商品だけではなくレジ袋やカタログまでオークションにかけられ、高値落札されていることも日本人の消費行動を端的に表しているといえる

 インスタ映えする店内の写真は、#カルチエだけで検索してみても、1680件(9月28日 9:30現在)の投稿が見られ、拡散告知戦略も成功しているのではないだろうか。

 コンビニ業界では、横浜のスリーエフ、群馬のセーブオンが単独チェーンとしての役割を終え、駅売店や病院売店などを含め、大手コンビニ3社の寡占化が今後もますます進みそうだ。

 今回のカルチエコンビニは、ラグジュアリーブランドの期間限定ショップで、品揃えを含めてコンビニというにはほど遠いプロモーションのための場だったが、世の中の消費が多様化する中、大手3社に対抗するコンビニの在り方のヒントがあるのかもしれない。

 ポプラが展開する「都市ビルのオフィスで働く人々である生活彩家」は、1998年までは、高島屋グループの株式会社ハイリテイルシステムの高級コンビニという位置付けだった。

 高級コンビニは、失われた20年といわれた平成の時代にはそぐなわかったスタイルかもしれないが、これからは立地に応じてはお客のニーズと一致するコンビニになるのかもしれない。

 ナチュラルローソンが首都圏において健康のローソンから女性を中心とした美と健康を考えたライフスタイルを身近でサポートする新しいコンビニとしてのスタイルを確立しつつあるのもその一例かもしれない。

 人口減の超高齢化社会に突入する日本で、これから新たなコンビニが生まれていくのか、それとも現状のままシュリンクしていくのかも注目していきたい。