本館は名古屋市の主要幹線道路・江川線から奥まった場所にある。道路と本館をつなぐウエルカムアプローチとSCの外観。

 三井不動産は名古屋市の市営地下鉄名港線・港区役所駅から徒歩2分の都市部立地に広域型ショッピングセンター(SC)「ららぽーと名古屋みなとアクルス」を28日に開業する。ららぽーととしては2016年10月のららぽーと湘南平塚以来2年ぶりの開業で、国内14施設目、東海3県では初の出店となる。

「蔦屋書店」や「RHC ロンハーマン」など東海エリア初出店のテナントをはじめ全217店が入居する。基本商圏は5㎞圏の46万5000人、車20分圏で約100万人。20代~30代の若いファミリーを中心にシニア層やベビー・キッズまで幅広く取り込みたい考え。平常時の売上高は300億円を見込んでいる。

正面エントランスを入るとさまざまなイベントが開催される3層吹き抜けのセンターコートが目に飛び込んでくる。

工場跡地の再開発地区に開業する中核施設

 みなとアクルスは東邦ガスの工場跡地の再開発地区。敷地面積は約33万㎡。既にゴルフ練習場やエコステーションなどが開業済みで、中核となる商業施設としてららぽーとがオープンする。20年には高層マンションの入居が始まり、21年以降には第2期開発として新たな商業施設も開業する。

 SCの西側には約8000㎡の「みどりの大広場」を配置。「デカゴン」と呼ぶ約900㎡の大型リーフ付きの屋外イベントスペースを備える。SC内にもさまざまなイベントが開ける3層吹き抜けのセンターコートを設けた。3階には親子3世代が楽しめるフードコートや子供向けテナント、料理教室などが開けるスタジオが集まった「らら」エリアを形成した。

3階の「らら」エリア。フードコート「ららキッチン」と子供向けテナントの集積「ららプラザ」「ららスタジオ」から成る。写真の「ららプラザ」は親子カフェ「エイトパーク」がデザインをプロデュースした。

 店舗面積は約5万9500㎡とららぽーととしては標準的なサイズ。テナント構成はファッション、スポーツ、アウトドア、キッズ・ベビー、雑貨、飲食、食物販、サービス、エンターテインメントと幅広い。飲食店は35店で全体の16%を占め、通常のららぽーとよりも多いが、ファッションは60店で同28%と通常よりも10ポイント以上少なく、近年のファッション業界の不振を反映している。

 SCレイアウトはららぽーとではセオリーとも言えるサーキットモール。1階には地元のスーパーマーケット(SM)である「アオキスーパー」「ロフト」、カインズの都市型業態「スタイルファクトリー」、レストランとフードコート、2階は「H&M」「ギャップ」「ジーユー」「無印良品」「ユニクロ」、3階は「ナムコ」、「『らら』エリア」「スーパースポーツゼビオ」「アカチャンホンポ」といった大型店などをマグネット(磁石)として四隅に配置し、回遊性を高める。