お店の目の前にある菊の司酒造。

 盛岡市にある、岩手の地酒を扱う平興(ひらこう)商店の看板猫ミミが、お客さまの人気を集めていると聞き、訪れました。

 こちらは「菊の司酒造」の分家筋にあたる酒屋で、今では数少ない昔ながらのもっきり屋(角打ち/店舗の一角で飲める酒屋)。夕方になると一杯飲みに来る常連客やサラリーマンで賑わい、時に観光とおぼしき女性客などもやって来ます。

 看板猫ミミは、平興商店の女将、平井美根子さんの飼い猫です。

 以前、カラスに襲われているところを近所の人に助けられ、保健所でけがの手当を受けました。その後、飼い主を捜したのですがなかなか見つかりません。偶然、里親募集のチラシを見た平井さんが、かつての飼い猫ミミにソックリな毛並みの黒猫を放っておけず、すぐに家族の一員として迎えられました。そしてミミという名前も受け継ぎました。

通りすがりの人になでられる。

 ミミは人が大好きで、常連客だけでなく、お客さまが来ると「ニャ~」と鳴きながらお出迎えしてくれます。その姿がかわいいと、通りすがりの人も立ち止まって声をかけたり、なでていくほどみんなの心をつかんでいるそうです。

 常連さんたちも、当然お店に猫がいることが分かって来ている人ばかり。飲んでいる間はミミがいても誰も気にしていません。

 でも、帰りには必ずミミにあいさつしていきます。自然に猫好きのお客さんが集まったのか、ミミと触れ合ううちに猫好きになったのかは分かりませんが、皆さんミミに敬意を払っているように見えました。

 先代の猫が店の前で交通事故に遭ったこともあり、仕方なく日中はつないでいますが、そんなことはお構いなしでよく動き回るミミ。店内だけでなく店頭でも愛嬌を振りまいて、自分を迎えてくれた平井さんのために、看板猫としての役目を果たそうとしているのかもしれません。

こんなふうにお客さまのお相手もします。
だっこはあまり好きではありません。
店頭のお気に入りの場所の一つ、かごの中でお客さまをお迎えすることも。
店頭で道行く人を眺めています。
カメラを向けると、いなせな表情でなんとも様になっている。
入り口で自分の好きな酒とおつまみを購入して奥のテーブルへ行き、それぞれ自分のスタイルで楽しむスタイル。日本酒は一升瓶からコップになみなみと注いでくれます。この日は高校野球で盛り上がっていました。
レジでお酒とお気に入りのおつまみを選んで奥のテーブル席で思い思いに飲むスタイル。
ここには、BS-TBSの番組「酒場放浪記」で有名な吉田類さんも訪れました。
平井さん手作りの簡単なおつまみも人気です。
平興商店オリジナルのミミのスタンプも作りました。
菊の司酒造の人気商品。左から、純米酒、純米生原酒、生醸純米酒。
日中はこの定位置で看板猫モード。
ご主人との散歩が大好き。

ご近所さん、常連客、道行く人などみんなの人気者だ。

 

平興商店の外観。歴史を感じさせる。

平興商店
創業/昭和18年(1943年)
住所/岩手県盛岡市紺屋町6-2
電話/019-622-2753
営業時間/平日 9:30~20:30
日祭日 12:30~20:30
休日/元旦のみ