東日本、東海、西日本中心に「ウエルシア薬局」などドラッグストアチェーンを展開するウエルシアホールディングスによる都市型対応の店づくりが目立ってきた。

 同社の2018年2月期決算では営業収益6952億円(前年比111.6%)、営業利益288億円(同119.7%)。国内トップのドラッグストアチェーンである。

 日本チェーンドラッグストア協会の調査によると2017年度の市場規模は6兆8504億円(前年比105.5%)、店舗数1万9534店(同660店増)と依然成長基調にある。

 売上順に見た上位企業は先述のウエルシアを筆頭に以下が続く。(数値はいずれも2017年度 カッコ内は前年比)

2位:ツルハホールディングス 6732億円(116.7%)

3位:サンドラッグ 5642億円(106.8%)

4位:マツキヨホールディングス 5588億円(104.4%)

5位:コスモス薬品 5579億円(111.0%)

6位:スギホールディングス 4570億円(106.1%)

 以上6社で業界全体の市場の過半を占める格好になる。

 その中でもウエルシアは既存店売上高において2017年3月から今年7月末時点まで17カ月連続で伸ばし続けている。こうした例は他の5社には見られない。

既存店を支える「調剤」の強みと次の一手

 同社の売上構成比は食品22.1%、医薬品21.4%、化粧品17.5%、調剤16.8%、雑貨その他22.2%。参考までにツルハが食品23.5%、医薬品23.1%、化粧品18.2%、雑貨その他35.2%。両社の開示している売上げの分類が同一ではないが、ウエルシアの「調剤」構成比が目立つ。実際、調剤併設状況でもウエルシアが1747店舗中1183店舗(比率67.7%、18年5月末)とツルハ〔1755店舗中512店舗(同29.2%)〕を大きく上回る(最新決算資料より)。

 調剤コーナー併設という強みが既存店伸びを支える要因の一つといえる。

 半面、販売管理費比率26.1%(売上比)はツルハ(22.6%)、マツキヨ(24.3%)など同業他社を上回っており、調剤コーナーと共に薬剤師の配置コスト分の負荷が見られる。また同社に限ったことではないが、今年4月から実施された薬価引き下げを伴う改訂も利益引き下げ要因になり得る。

 以上を踏まえ、ウエルシアでは、既存の一般食品の品揃えに加え、惣菜、日配品などの中食商材の強化を進めている。一部の店舗ではオリジン弁当の導入や山崎製パンとコラボレートした糖質控えめの菓子パンやスイ―ツ等の品揃えを進めている。その他「24時間営業店舗(18年3月時点で135店舗)、共有のコミュニティスペースである「ウエルカフェ」設置店舗(175店舗)の拡大なども進めており、店舗にコンビニエンス機能を持たせることで新たな利便性や来店動機づくりを図っている。