(写真と本文は関係ありません)

 すごいコンビニに出合った。

 都内の知人を訪ね、彼女がいつも通うコンビニへ一緒に入ったら、こじんまりとした店内、どの棚もフェースアップされ、商品が充実。洗剤や生活用品など、スッカスカになりがちな棚をあえて正面に据えて商品をギッシリ並べて目立たせている。

 商品の配置に工夫がいっぱいで、うれしいことに私の好きなワイン類、きちんとラベルが見えるよう並べられ、しかもガラス扉の中の一番下とかじゃなく、牛乳類と並んで見やすく、パッと手に取れるところにあるのが「分かってる!」感。

 これなら見て、選んで、買いやすい。せっかく置いている商品を死に体にしない。それは傘やレインコート類も同様で、壁に掛けるようにディスプレイされていて、手に取りやすい。見て楽しい。ブティックみたい。

1年中、夫婦で楽しそうに考えてる

 入れたてコーヒーのコーナーもキレイに磨かれ、おでん鍋の周囲も汁が飛び散ったりしていない。お借りしたトイレも当然ながら清潔。お昼の少し前の店内は近隣の女性を中心にひっきりなしににぎわい、店頭で販売しているお花を買っていく人も多い。ああ、店頭にお花があるってだけで、お店が華やぐ! 女性は引き寄せられるよね。

 若いOLさん、少しよたよたしたおばあちゃん、小さな子を連れたお母さん。彼女たちにオーナーさんが「〇〇さん」と話し掛け、話の輪が広がり、わいわいしている。

 名札に「研修中」と書いてある女性アルバイトさんにドリンク類の説明を求めたら、研修中とは思えない的確な説明をニコニコしてくれる。明るくて活気にあふれ、買い物する楽しさがいっぱいだ。

 コンビニ探偵団を自称する私も、こんな店は初めて。もう四半世紀近くその店に通い続けているという彼女いわく、オーナーさんがものすごく「できる」人なんだという。オーナー夫妻とは既に仲良しで、「まぁ、とにかく1年365日ずっとコンビニのことを楽しそうに考えてる人たちなんだよね」だそう。

「ありがとうございます」と、明るいパートさんから袋を受け取ると、マフィン1個だけを買った袋に、小さなぬれおしぼりが入っていて、たまげた! えっ? こんな気配り初めてだよ! 思わず友達に「私ここにまた来たい。ここでバイトしたい!」と叫ぶと、「ああ、バイトさんたちも長年働いている人ばかりだよ」という。

「昔この店でバイトしてた学生さん、ここのオーナーが別に開いたコンビニの店長をやってるんだって」。ええっ? 「今ここの店長さんも、元はアルバイト」えええっ? 確かにここなら、このオーナーさんになら付いていきたくなる。分かるわ。

こんなにある販促、商品の細かな気配り

 長年、この店のファンである彼女はリニューアルオープンの時も見ていた。

「ポイントカードをつくりませんか?って勧誘でポイントプレゼントは普通だけど、ここはさらにプラスでかわいい水筒までプレゼントしたのよ。当然作りました」とか。

 しかもリニューアルオープンのお知らせハガキも着て、「そのハガキ持ってお店来たよ~。ジュースくれた」というから驚いた。

 普通はそこまでやりませんよね? アイデアいっぱい、サービス満点だ。

 さらに、「お菓子をね、福袋で売るって書いてあったから、それ目当てだったんだけど、店頭にはもうなくて売り切れかと思ったら、奥にあった。オーナーに『なんだ、奥に隠してる!』って言ったら、『違う違う。買ってもらいたいから何カ所にも置くんだよ』って言われて、なるほど、それはうまい!って思ったのよ」

 と笑う彼女の家も商売をしてる。確かに店頭だけじゃなく、何カ所にも置いたら見落とさない、買う機会が増える、売りたい品物はそうやってアピールするんだな。たぶん、そういうところができるオーナーのゆえんだろう。

 私もちょっとだけオーナーさんにごあいさつさせていただき、「すてきなお店ですね~。商品が見やすくてきれいに整ってますね」というと、「そういうの大事でしょう。食パンの向き一つだって、おいしそうに見えるかどうか、ありますよね」とニコニコしておっしゃる。こういう細かい気配りがあるからこそなのか!と納得した。

できるオーナーのお店のSVは……

 しかし、ここまでやるオーナーさん、SVさんや本部とはどんな関係を保ってるんだろう? と、ふと思った。いいぞいいぞと旗振り役をしてくれているのだろうか? 

 私が以前に働いていたコンビニではSVさんが寛容でざっくばらん、店長が「こうしたらいいよね~ああよね~」とあれこれ提案していくと、まずは「それ、いいですね~」と盛り上げてくれる。そこから問題点やあれこれを詰めていくタイプだった。そういう「できる」SVさんなのかなぁ?と、ちょっと思った。

「できる」オーナーさんのお店には「できる」SVさんが付いているのだろうか?問題。ちょっとこれから探ってみたいな。

 さて、このオーナーさん。お店の中だけでなく、近隣の皆さん、常連さんが集まるスポーツの集まりなども企画して、地域を明るく盛り上げているらしい。知人もそれに何度か参加している。前回も書いた、「コンビニこそハレの場に!」を誰よりもうまく実践してる人だなぁと、つくづく感心した次第。

 是非また行きたい!