調印式に臨む京東集団の王笑松高級副総裁(写真左)と三越伊勢丹の竹内徹取締役専務執行役員(3日、東京・赤坂)。

 中国でEC(電子商取引)サイトを運営する大手企業、京東(ジンドン)集団(北京市)は三越伊勢丹と味の素AGFとそれぞれ戦略的業務提携を結んだ。その一環として三越伊勢丹と味の素AGFは京東集団の越境ECサイト「JDワールドワイド」(京東全球購)に出店した。「単なる売買だけでなく京東の持つ情報を共有するなどデータのやりとりを含めて協力していく」(京東日本の荒井伸二日本業務責任者)という。

 三越伊勢丹は3日、JDワールドワイドに「三越伊勢丹海外官方旗艦店」を正式オープンした。今年7月からテストオープンしており、化粧品を中心に中国で人気が高まっている日本製品を売り込んでいく。

 三越伊勢丹は2016年11月にアリババグループが展開する国際天猫に戦略的パートナーとして既に出店しているが「国際天猫は規模が大きいが、化粧品を中心にドラッグストアとの競争が激しい。百貨店の強みである『もう少しいいもの』を売っていきたいが、国際天猫では展開し切れていないので、京東で展開してみようと考えた」と三越伊勢丹の合田郷史EC事業部EC運営ディビジョンEC推進(越境MD)バイヤーは語る。

 京東集団は、中国のECモールでアリババに次ぐ第2位の規模を持つEC企業。リアル店舗を展開しているのが強みで、リアル店舗も含めれば17年実績の総収入は約6兆127億円とアリババの約4兆3000億円を上回る中国で最大の小売り会社だ。14年に大手ECのテンセント(騰訊控股)からの出資を受け入れ、18年にはグーグルの出資も発表している。