ゴルフというスポーツ、自分が体験したスポーツの中で一番難しいと思います。なかなかうまくならない。『どうしてなのか』と思います。ゴルフは一体、何が他のスポーツと違うのか、ゴルフの特徴となることを考えてみました。なかなかうまくならない理由が見つかるかもしれません。

 経営でも事業特性分析は大変重要です。自分の事業特性を把握し、KFS(KEY  FACTOR FOR SUCCESS)に集中して経営革新を行えるからです。

特性1 ボールが止まっている

 道具を使ってボールを打つ競技には野球、テニス、卓球、スカッシュ、ホッケー等ありますが、それらは全てボールが動いている状態で打ちます。ゴルフだけが唯一止まっているボールを打つ競技です。ボールが動いている場合は打つ『リズムを合わせる』ことになりますが、ゴルフはボールが止まっているため、打つ『リズムを自らつくる』ことになります。この違いがゴルフを難しくしていると思うのです。

 通常、私たちはリズムを合わせることに慣れていますが、リズムを自分がつくることには慣れていないのです。プロ野球選手の場合、投手の方が打者よりゴルフがうまくなるといわれる所以もここにあります。狂言師の野村萬斎もリズムをつくる難しさを『能はリズムに乗るのではなく、自らつくるもの』と言って説いています。

リズムづくりはプロでも2通り

 リズムを自らつくるには2つの方法があると思いました。1つ目はゴルフの特徴である『静から動へ』を潔く諦めることです。奥田靖己プロはアドレスへ入りスイングし始めるまで、絶え間なく動いています。足踏み、ワッグル等を行い、動くことを止めません。『動から動』にすることでリズムをつくっています。

 一方、松山英樹プロがその対極だと思います。剣道のように『静から動へ』を強く意識し、古武士のように立っています。そこには自然な呼吸があり、複式呼吸をすることで、静かに吸い終わったところで始動、ふうと息を吐いたところで切り返しをしているように見えるのです。

特性2 ボールの位置が低い 

 ボールを道具で打つとき、野球・テニス等、他のスポーツは腰の位置で打ちますが、ゴルフのボールは地上にあり、足もとで打つことになります。野球等は腰の回転、肩の回転とも横回転ですが、ゴルフは前傾することで、腰の横回転と肩の縦回転が必要になってくるのです。ここに難しさがあると思っています。地上のボールを打つために細長いシャフトの先に重いヘッドを装着、バランスが悪い道具を使うのがゴルフです。これもゴルフを難しくしている原因だと思います。腰の横回転と肩の縦回転を実現するには体幹の維持が必要になってきます。体幹を意識することで回転軸が定まり、腰の横回転、肩の縦回転ができるようになるのです。体幹を意識する最善の方法は、スイング時、ボールと胸との距離を一定にする意識を持つことといわれています。