「酷暑」と200人以上もの犠牲者が出た「平成30年7月豪雨」による災害に見舞われた7月。全国にチェーン展開する企業の中には、営業停止となった店や店舗売上げに影響したところもあった。「酷暑」も厳しく7月の東京都の平均最高気温は32.7℃、平均最低気温でも25℃と常態的に熱帯夜を迎え、寝苦しい日々が続いた。気温差も激しく7月6日の最高気温は25℃で、同月23日は39℃と極端な気温差を記録。月末締め企業は前年と比較して休日が1日少なかった影響もあった。

*しまむら(既存店)売上高 88.8%、客数 94.4%、客単価 96.4%

 既存店売上高の前年割れは3カ月連続。月度下旬に真夏日が多く、水着やUV対策グッズなどの夏物商品が好調だったが、その一方で大雨や酷暑などの天候不順により客足が鈍ったとのコメント。ゾゾタウンへの初出店を記念した1日トップページジャックや記念コラボ商品(長袖Tシャツデザインは即日完売)。人気ユーチューバーのHIKAKIN、子供向け企画ではHIMAWARIちゃんねるとのコラボレーション商品を都内限定店舗で販売。売れ筋商品に偏りが生じたものの、おおむね好調だったようだ。「大感謝割」「七夕割」「65周年の650円コーデ」、「夏のイケイケSALE300円/500円/700円/900円」と週替わりでセールスイベントを打っているものの数字が振るわない。売れ筋がイベントやSALE対象商品にだけに絞られてしまって他の商品は動かないといった状態。ついで買いが生れず、客数、客単価をそろって落としてしまっている。肝心の売れ筋商品は即日完売状態と、それぞれ単発で終わっている可能性が考えられ、絞り込まないMDと重販商品とのバランス調整に課題がありそうだ。今秋には本格的な通販用の自社サイトを立ち上げる計画もあるが、ネット通販の売上げがすぐに貢献するとは考えにくく、実店舗運営に向けた改善も望まれるところだ。

*ライトオン(既存店)売上高 98.1%、客数 97.1%、客単価 101.1%

 7月のライトオンは、平年に比べて気温が高い日が多く、夏物商品が好調に推移したものの、西日本を中心とした豪雨の影響もあり、客数が伸び悩んだようだ。それに伴って既存店売上高前年同月比はマイナスとなる。既存店売上高の前年割れは今月で3カ月連続。 今月から本格的な夏物SALEに突入。SALE商品は一部のNBブランド、ソックス、アンダーウエアを除いてメンズ、レディス、キッズの組み合わせ自由の2点以上の買い上げで10%OFF、3点以上の買い上げで20%OFFのキャンペーンを実施し、買上げ点数アップを狙った。その他の商品動向では、メンズでは『チャンピオン』を中心としたナショナルブランドのTシャツやボトムス、ウィメンズではワイドパンツが堅調に推移している。

アダストリア(既存店)売上高 91.4%、客数 96.5%、客単価 94.7%

 前年に比べて休日が1日少なく、 猛暑や豪雨など全国各地での天候不順の影響もあって、客数、客単価とも伸び悩む。アイテム別では、速乾・接触冷感等の機能性素材を使用したインナー類、帽子、バッグなど、夏物季節商材が売上げの中心だったようだ。基幹ブランドの一つの『グローバルワーク』では昨年も好評だったアウトドアブランドの『ロゴス』とのコラボレーションを晩夏向け企画として展開。夏休み前のレジャーや屋外イベント参加へのモチベーションを活用した店頭訴求を実施した。これは親子リンク商品などファミリー感のあるラインアップが特徴で、総額4000円以上の買い上げで限定クリアポーチが2個もらえるキャンペーンで販促。中でもさらりとした肌触りでべた付きにくいポリエステル素材で、速乾性もある素材を使ったメンズのハーフパンツが注目。水抜けする機能もあって水着としても着用できる水陸両用の商品で、ウエストはバックルでサイズ調整が楽にでき、適度にゆとりのあるシルエットで動きやすいこともあって人気だ。ブランド別に見ると『ニコアンド』『アパートバイローリーズ』『アンデミュウ』等が好調。